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東急,池上線旗の台駅の「木になるリニューアル」が7月31日に竣工

東急,池上線旗の台駅の「木になるリニューアル」が7月31日に竣工

東京急行電鉄は,池上線旗の台駅のリニューアル工事「木になるリニューアル」が,2019(令和元)年7月31日(水)に竣工すると発表した.

 リニューアルは,グッドデザイン賞など数々の賞を受賞した池上線戸越銀座駅のリニューアルに続き,2017(平成29)年11月に着工.東京都内の多摩地区で生育,生産される「多摩産材」を使用し,老朽化したホーム屋根を温かみのある木造ホーム屋根に建替えるほか,待合室も木を活用し,空調完備の居心地のよい空間に改修した.

東急,池上線旗の台駅の「木になるリニューアル」が7月31日に竣工

 さらに,今回のリニューアルや池上駅開発計画で発生する古材を,駅や沿線で活用する「みんなのえきもくプロジェクト」の一環として,利用客から復活の要望が多かった,下り線ホームの長い木製ベンチについて,もとの素材をできる限り残して復元した.
 今回,多摩産材を約210㎥使用することで,鉄骨造と比較して,材料製造時の二酸化炭素放出量を約180t削減したほか,炭素固定化により約120tの二酸化炭素を貯蔵することで,あわせて約300tの二酸化炭素削減に寄与しているとのこと.また,ホーム屋根の建て替えには,東京都内の鉄道施設としては初めてとなる「CLT:Cross Laminated Timber」と呼ばれる木質系の材料を採用することで断熱遮音などの効果や,木材利用を通じた「植える・育てる・使う」という森林資源の循環利用を促進し,東京都の森林・環境保全に貢献している.なお,本事業の一部は,東京急行電鉄が「平成29年度森林・林業再生基盤づくり交付金事業」において採択を受け,同事業の補助により実施された.
 このほか池上線沿線では,池上駅でも街の魅力を高める駅舎改良と駅ビル開発を2020(令和2)年度の開業に向け進めている.「みんなのえきもくプロジェクト」の第3弾では,池上線の象徴である長いベンチを,公共の場で活用する「えきもくベンチ」としてリデザインし,池上駅の古材を用いたベンチの制作キットとして,応募があった地域の店舗や公共施設など10組に無料で配布しベンチを設置する.ベンチのMAPはWEBサイトで2019(令和元)年8月下旬から公開される予定.

写真はいずれも東京急行電鉄提供

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