一般社団法人日本機械学会は,「京都鉄道博物館の蒸気機関車と検修施設群」を2019(令和元)年度の「機械遺産」のひとつに認定したと発表した.
機械遺産の認定は,2007(平成19)年に日本機械学会の創立110周年を記念して発足した事業で,日本国内に現存する歴史的に意義のある「機械遺産」を8月7日「機械の日」に認定するもの.これまで新幹線0系電動客車やウォシュレットGなど94件を認定し,今回で13回目となる.
認定対象は原則として「Site:歴史的景観を構成する機械遺産」「Landmark:機械を含む象徴的な建造物・構造物」「Collection:保存・収集された機械」「Documents:歴史的意義のある機械関連文書類」の4分野で,会員から応募・推薦のあった候補について,「機械遺産委員会」で選定・評価後,「機械遺産監修委員会」の総合評価を経て最終的に候補を絞り込み,理事会で承認されたものを「機械遺産」として認定表彰する.
2019(令和元)年度は「京都鉄道博物館の蒸気機関車と検修施設群」のほか,「田瀬ダムの高圧放流設備(岩手県)」「新津油田金津鉱場 ―採油と製油技術の証―(新潟県)」「国産化黎明期の乗用エレベーター(福井県)」「急傾斜地軌条運搬機 モノラックM-1(岡山県)」が「機械遺産」認定された.
写真:日本機械学会提供