日本信号は,インドのチェンナイメトロ公社(Chennai Metro Rail Limited:CMRL)から,延伸区間のAFCシステム一式を受注したと発表した.
AFCシステムは,「Automatic Fare Collection Systems」の略で,駅における自動出改札機,自動券売機から中央サーバまですべてのシステムを一括して納入し,再利用可能な非接触形ICカードやトークンを乗車券媒体として用いることで,保守費の低減やリユースによる環境負荷低減を図る.また中央清算システムを有し,バスやほかの鉄道事業者(最大32運営業者)などとの相互利用も可能としている.
チェンナイメトロプロジェクトは,日本信号が初めてインドで取り組んだAFCシステム案件で,2011(平成23)年に受注後,2015(平成27)年6月の第一期区間の開業とともにシステムの稼動を開始.今回の延伸部分は,高架駅7駅,地下駅2駅の合計9駅(9km)で,同区間の自動改札機・残額表示機・駅コンピュータを納入して,既存のセントラルコンピュータと中央精算システム(バス・他鉄道事業者などとの相互利用を可能とするシステム)に接続する.
写真・画像はすべて日本信号ニュースリリースから