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特集 新幹線最前線2025
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JR四国,観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の車内デザインなどを発表

JR四国,観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の車内デザインなどを発表

JR四国では,2020年春から土讃線高知—窪川間で運転を開始する予定の,新たなものがたり列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」について,車内デザインなどが決定したと発表した.

 インテリアデザインは,蒸気機関,ロケットエンジンデザインのダイナミズムを,新たな旅への高揚感のモチーフとして,明治期の装飾表現と融合させた「空」想ファンタジーデザインとした.連立する照明ポールや可変テーブル支柱を,張り巡らされた機械配管の疑似デザインとして表現し,機械美に幻想性を重ねあわせている.1号車「KUROFUNE」は,果てなき青空のもと,仲間たちと新たな時代への「志」を語りながら大海をゆく蒸気船をモチーフに,文明開化期から萌芽する19世紀末芸術を想起させるデザインとした.また2号車「SORAFUNE」は,大空のその先,大気圏を突き抜けた宇宙空間までにも繋がる未来への「夢」をコンセプトに,レトロSF小説で描かれる空想科学上の宇宙船をイメージとした.

1号車「KUROFUNE」

 列車定員は47名(1号車28名/2号車19名)で,1号車「KUROFUNE」は全体を「おきゃく」(土佐弁で「宴会」をしめす言葉)をイメージした対面の座席レイアウトとした.出入口側にはテーブルを囲みながら誰とでも交流することのできる「高知家の団らんシート」(12席)を設置し,運転席側の4席(4ヵ所)は,3名以上のグループが利用できるシートとした.また,運転席の後方に,地元ガイドなどが沿線ガイドを行なう地域ガイドスタッフエリアを設置し,ガイドのようすや列車先頭展望は,ライブカメラを通じて各車両へ転送される.

2号車「SORAFUNE」

 2号車「SORAFUNE」は,窓向きの座席を角度の異なる配置にすることで,これまでのものがたり列車でも利用の多い1〜2名が利用できるものとする.またサービスカウンターでは,飲食物,土産などの車内販売を行なうほか,車椅子席,多目的トイレ,女性専用トイレを設置する.なお,1号車・2号車ともに,可変式座席レイアウト可変式のテーブルと座席となっており.窓向きと対面のレイアウトに各車両とも変更が可能で,チャーター便では利用客の要望にあわせたレイアウトとして運転することもできる.

座席配置

 列車名については,高知駅発窪川駅行き(下り)を『「志国土佐時代の夜明けのものがたり」立志の抄(りっしのしょう)』,窪川駅発高知駅行き(上り)を『「志国土佐時代の夜明けのものがたり」開花の抄(かいかのしょう)』とする.下り列車は,坂本龍馬が脱藩したといわれる道と並行する区間があることから,龍馬が志をもって旅立つようすをイメージし,旅の始まりを味わうものとし,上りは列車は,時代の夜明け「文明開化」と,下り便の「立志」に対して偉業を成し遂げ凱旋するようす,夢を成し遂げた誉れとして「開花」と名付けた.
 なお,車内での食事・ダイヤ・地域のおもてなしなどの詳細については決定次第,順次発表される.

写真はいずれもJR四国のニュースリリースから

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