デンソーウェーブは,東京都交通局と共同開発した新形QRコード「tQR™」を用いたホームドア開閉制御システムが,都営地下鉄浅草線において初めて採用されたと発表した.
このシステムは,2017(平成29)年11月から大門駅で約1ヵ月間実施されたホームドアとの連動検証を経て実用化されたもので,車両1編成ごとに搭載される通信制御機器の代わりにQRコードと駅ホームのスキャナーを用いるため,安価かつ車両の改修工期が短いのが特長.「tQR™」が印刷されたラベルを車両扉に貼付するだけで,車両側の大規模な改修をともなわずに制御システムを設置できるとしている.また,車両側ドアの制御のみでホームドアの連動開閉が行なえるため,ホームドア開閉による駅停車時間の延長を抑制する.
今後は,2019(令和元)年6月8日(土)の終車後から,新橋駅2番線ホームでこのシステムと連動するホームドアが順次設置され,2019(令和元)年10月ごろに運用が開始される予定.さらに,2020(令和2)年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会までに,都営地下鉄浅草線の大門・三田・泉岳寺の3駅に設置し,2023(令和5)年までに浅草線全駅への設置を目指す.
特記以外の写真はデンソーウェーブ提供