南海電気鉄道では,9000系(4両1編成)リニューアル車を,2019(平成31)年4月24日(水)に羽倉崎車庫で報道陣に公開した.
リニューアルが施工されたのは1985(昭和60)年に導入された第1編成4連で,制御装置がVVVFインバータに変更されている.内装は,同社が実施している「NANKAI マイトレイン」プロジェクトで行なったアンケートの結果を反映したものに変更されている.
座席,つり革,カーテン,床面,壁面について,色や材質などを変更し,アンケートで,最も好評であったデザイン案にもとづき「わが家のリビングにいるような」をコンセプトに,毎日利用する通勤電車を少しでも居心地良く,快適に過ごせるよう,リビングをイメージした,くつろげる空間を目指した.
今回リニューアルが行なわれた編成については,外装を「NANKAI マイトレイン」プロジェクトのイメージカラーであるオレンジ色を基調としたカラーに変更し,同プロジェクトのロゴをデザインしたヘッドマークを掲出して,約1年間運転する.
また,運転開始から1ヵ月間の期間限定で,「なんばEKIKAN」のインテリアショップ「CRASH GATE」とコラボレーションし,車内壁面をタペストリーやウッドパネルなどのインテリア雑貨で装飾し,「リビングにいるような」よりリラックスできる空間を演出する.
写真はいずれも羽倉崎車庫にて 来住憲司撮影(取材協力:南海電気鉄道)