JR北海道,2019年度事業計画を発表 H100形量産車を導入

JR北海道 H100形

写真:JR北海道H100形  編集部撮影  苗穂運転所にて  2018-4-6(取材協力:JR北海道)

JR北海道では,2019年度事業計画を発表した.

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写真:JR北海道キハ261系 加藤 勝撮影

 輸送施設の安全性の向上については,車両故障対策として,H100形の量産車を新製し,老朽化が進むキハ40形気動車の置換えを進める.また,キハ261系の新製投入や731系などの重要機器取替え工事のほか,工場・運転所における車両検修機器の取替えなどを継続して実施する.

 電気・信号・通信設備については,根室本線の運行管理システムと総合防災情報システムの更新を進める.防災関係では駅舎・高架橋・建物の耐震化や土砂崩壊・落石・雪崩への対策工事を実施する.軌道設備では,PC枕木化や橋枕木化,レールの重軌条化などの軌道強化やロングレール化を実施する.

JR北海道733系3000番台

写真:JR北海道733系3000番台  編集部撮影  札幌運転所にて  2014-6-16(取材協力:JR北海道)

 経営基盤の強化として,鉄道収入の拡大に向け快速“エアポート”の毎時5本化による輸送力強化を実施する.また,2020年4月の民族共生象徴空間「ウポポイ」オープンにあわせて,室蘭本線白老駅に停車する特急列車を増やす方向で検討する.観光列車については,“富良野・美瑛ノロッコ号”や30周年を迎える“くしろ湿原ノロッコ号”などを運転することに加え,他社からの借受車両を使用した観光列車の運転に取り組み,地域と連携した観光需要の取り込みを図る.あわせて,キハ261系をベースとした観光列車としても使用できる多目的車両の新製に着手する.

JR北海道 H5系

写真:JR北海道H5系  編集部撮影  函館総合車両基地にて  2014-11-20(取材協力:JR北海道)

 北海道新幹線については,安全・安心輸送の確保に向けて冬季期間の除雪体制の確立に向けた検討や,青函トンネル区間の時速160km運転開始後の,施設の状態確認などを行なう.また,利用促進策としてJR東日本とも協力し,「新幹線IC乗車サービス」の導入や,2018(平成30)年度から順次利用可能となっている新幹線車内Wi-FiサービスのPRなど,新幹線利用の定着や拡大に向けた各種施策を実施する.札幌延伸に向けては,函館本線長万部駅・倶知安駅における支障移転工事や札幌駅ホームなどの設計を進める.あわせて新幹線乗務員などの養成,札幌開業時の在来線輸送体系などを検討する.さらに,貨物列車との共用走行に起因する課題の抜本的な解決に向けて,具体的な検討を進める.
 青函トンネルについては,速度向上に向け鉄道・運輸機構が実施する高速走行試験などに協力するとともに,時速200km以上の走行に必要な軌道整備・運行管理システムの改修,貨物列車誤進入防止に関するシステムの開発などに取り組む.
 サービス向上や訪日外国人客への対応では,駅施設のエレベータ整備などのバリアフリー化や旅客トイレの洋式化を進める.また,快速“エアポート”への車内Wi-Fiサービスの導入,QRコードを活用した乗車券類の発売など,利便性向上を図る.また,乗車位置を多言語で案内するディスプレイの設置駅拡大を進めるとともに,携帯自動翻訳機や列車内の外国人向け案内ツール・多言語アプリケーションなどを活用した案内・放送・異常時の運行情報発信体制を整備する.
 持続可能な交通体系の構築では,2019(平成31)年4月に石勝線新夕張—夕張間廃止とバス転換を実施するが,バス転換後も将来にわたる持続可能な市内交通体系の確率に向けて引き続き協力する.札沼線の北海道医療大学—新十津川間については,2020年5月7日の鉄道事業廃止とバス転換の準備を進める.また,復旧を断念した日高本線鵡川—様似間については,引き続きほかの交通機関との代替を含めた協議を推進する.留萌本線深川—留萌間については,バスなどへの転換について地域の理解が得られるよう協議を進める.さらに,根室本線富良野—新得間については,最適な公共交通ネットワークに関する相談を地域と継続する.

※写真はすべてイメージです.

2019年4月2日掲載