株式会社ビースポークは,2019(平成31)年3月28日(木)から,JR東日本が運転する「IZUCRAILE(伊豆クレイル)」の車内などで訪日外国人向けAI(人工知能)チャットコンシェルジュ「Bebot(ビーボット)」のサービスを開始すると発表した.
「Bebot」は,2016(平成28)年に,AIにより訪日外国人向けコンシェルジュ業務の対応を可能にしたスマートフォン用チャットボットサービスで,「ガイドブックを超える体験」をコンセプトに開発された.「Bebot」は,施設に関する細かな問合せや,周辺の観光スポット,外国人ゲストの質問やリクエストに対して,人間スタッフに代わり,英語により24時間365日リアルタイムに対応することが可能.コンシェルジュ業務の一部をAIで自動化することにより,導入施設の生産性を向上させつつ,利用者の満足度向上を図る.また,利用者によるアプリなどのダウンロードは一切不要で,スマートフォンのブラウザ画面を通じて「Bebot」を利用することができる.
今回「Bebot」利用可能場所となるのは,「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」車内と同列車停車駅のうち8駅(小田原・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田)で,「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」を利用する訪日外国人は,サービスを利用して「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」の運行・サービスに関する情報や,沿線の観光スポットといった旅行中に役立つ情報を,スマートフォンひとつでいつでも手軽に英語で取得することが可能となる.また,本サービスの導入により多言語対応のハードルが軽減され,列車内および駅窓口などの案内業務負荷緩和と,訪日外国人の利用率・満足度の向上が期待されるとしている.
なお,リゾート列車へのAIチャットボットサービスの導入は,これが世界で初めての事例となる.
写真提供:ビースポーク