あいの風とやま鉄道は,観光列車「一万三千尺物語(英語名:The Story of 13000 feet)」を,2019(平成31)年3月20日(水)に報道陣に公開した.
「一万三千尺物語」は,413系AM01編成(クハ412-1+モハ412-1+クモハ413-1)を改造したもので,車両外観は標高3000mの立山連峰の美しい稜線と,深海1000mの富山湾を車体全体で表現.オレンジ色の朝日によって色づく立山と富山湾をイメージしたカラーリングとなっている.
車内は,旧国鉄車両413系の歴史的情緒と,富山独特の自然的風雅を調和させたデザインとし,歴史や自然のぬくもりを感じながら,ゆったりと食事・車窓を楽しめるようになっている.天井,テーブルなどに富山県産の「ひみ里山杉」を使用し,「木」と調和した落ち着いた空間とし,富山湾を意識した「青」がアクセントとして使用されている.
1号車のクハ412-1は,車体中央に山側を向いたカウンター席を8席設置.このほかにボックス席が12席と,化粧室・多目的トイレが設置されている.3号車のクモハ413-1には,ボックス席が30席設置されれている.
2号車のモハ412-1は,地酒などのドリンク提供やお土産販売などに対応した売店と厨房,特産品のディスプレイが設置されている.
この観光列車「一万三千尺物語」は,4月6日(土)から営業運転を開始し,土日祝日と夏休みなどに1日2コースが運転される.1号は「富山湾鮨コース」で,富山→泊→富山を走行し,車内で握りたての鮨が提供される.2号は「懐石料理コース」で,富山→高岡→黒部→富山を走行.こちらは地元産の米や魚介,野菜などを使用した和風懐石料理を楽しむことができる.
写真はいずれも編集部 2019-3-20 運転管理センターにて(取材協力:あいの風とやま鉄道)