東京地下鉄(東京メトロ)は, 列車内における乗客への案内の充実などを目的として,2019(平成31)年3月16日(土)から,ワンマン路線において運転士がiPadを活用した案内を開始すると発表した.
同社では,利用客に対する案内サービスの品質向上,訪日外国人への対応強化,社員間の迅速な情報共有を図るため,2010(平成22)年からサービスマネージャー, 2015(平成27)年から駅社員,2018(平成30)年から車掌がそれぞれiPadを活用した案内を行なっている.
今回は,ワンマン運転を実施している丸ノ内線・千代田線(北綾瀬—綾瀬間)・有楽町線(和光市—小竹向原間)・南北線・副都心線において,運転士にiPadを配付し,車内放送などに活用することで,さらなるサービス品質の向上を図る.
導入されるのは9.7インチのiPad約300台で,リアルタイムな運行情報を把握するために,東京メトロアプリ,関係鉄道各社のアプリ,運行情報メールなどを活用するほか,輸送障害などが発生した際には,多言語異常時案内アプリを活用して外国人などへの対応を行なう.このほか,電子化された点検マニュアルも搭載することで紙の使用量を削減する.
写真はいずれも東京メトロ提供