京王電鉄は,相模原線に設定している加算運賃の引下げを2019年10月に実施する予定であると発表した.
相模原線では,新線建設にかかるコストにあてるため,京王多摩川—橋本間を乗車する場合,同区間とほかの区間とをまたがって乗車する場合に,基本運賃に加え,京王多摩川—橋本間の乗車キロに応じた加算運賃が設定されていたが,加算運賃収入などによる相模原線建設事業費の回収が進んできていることから,加算運賃の引下げを実施する.
普通運賃,通勤定期,通学定期の加算運賃については,それぞれ現行の運賃から一定額を引き下げる.改定後は,大人運賃の場合,普通運賃が−40円(現行20円の区間は−20円),通勤定期(1ヵ月)は−1510円(現行760円の区間は−760円),通学定期(1ヵ月)は,−650円(現行320円の区間は−320円)となり,加算運賃設定区間の利用客の負担が軽減される.なお,加算運賃以外の基本運賃の変更はない.
2019年10月1日(火)に実施予定の消費税率引上げ時(8%→10%)には,同社でも鉄道運賃改定を予定しており,相模原線加算運賃の引下げは,この運賃改定とあわせて実施される予定.
写真:京王電鉄5000系 編集部撮影 若葉台検車区にて 2017-7-19(取材協力:京王電鉄)
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