広島市道路交通局都市交通部は,広島高速交通が運営する「アストラムライン」を広域公園前から延伸する新交通西風新都線のルート案を公表した.
ルートは広域公園前から山陽本線西広島までの7.1km.山陽本線と接続し,基幹公共交通の環状形ネットワークを形成することによって,「西風新都・デルタ間の循環」によるヒト・モノ・カネ・情報の好循環を生み出すとともに、西風新都の都市づくりを一層推進させるため実施するものであり,広島高速交通(株)の経営改善にも資するものとされている.
五月が丘団地,石内東地区,己斐地区を経由し,五月が丘団地には2駅,石内東地区に1駅,己斐地区に2駅,西広島駅の6駅が新設される.全線が単線で,最急勾配5.9%.高架構造が基本だが,石内東地区と己斐地区の間のうち1.7kmはトンネルとする.概算事業費は約570億円となっている.
今後,2021年度の事業着手にむけて,環境影響評価(調査・準備書作成・評価書作成)と都市計画法,軌道法の手続きを進め,平成30年代後半に石内東地区までの部分開業,平成40年代初頭に全線開業を目指す.
写真はいずれも広島市WEBサイトから