西日本鉄道は,2019(平成31)年2月1日(金),「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」を筑紫工場で公開した.
6050形のク6053+モ6353+ク6553を約1年間かけて改造したもので,車番は種車のまま変更はない.今回の改造で編成から外れたモ6253はまだ車籍はあるが,廃車予定とのこと.
大牟田方先頭車のク6053(1号車)と西鉄福岡(天神)方先頭車のク6553(3号車)は,それぞれ22席を配置.中間車のモ6353(2号車)はオープンキッチンを備え,8席が配置されている.
内装では,一部の床面にバラストを加工した人造大理石を使用して鉄道らしさを演出したほか,壁面には城島瓦(久留米)の職人が製作したタイル,筑後川をイメージしたデザインで沿線の豊かな自然を表現したTINパネル(ブリキのパネル),天井には八女の竹を使用した手編みの竹細工が使用されている.使用されている家具は,480年以上の歴史を誇り家具生産高が日本一の福岡県大川市の大川家具となっている.
2号車のキッチンは「窯」を中心とした大形のもので,列車内で提供される料理は,この「窯」で焼き上げるピザをメインディッシュに,アミューズや前菜にも産地や旬にこだわった,沿線地域の食材を使用したものとなる.
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は2019(平成31)年3月23日(土)から営業運転を開始する予定で,コースは,金曜・土曜・日曜・祝日を中心に,西鉄福岡(天神)駅から大牟田駅へ向かう「ランチの旅」と大牟田駅から西鉄福岡(天神)駅へ向かう「ディナーの旅」を設定.どちらも所要時間は約2時間30分で,料金は各コース8000円(税抜)となる.また,2019年6月1日(土)からは,西鉄福岡(天神)駅から太宰府駅まで運転する「ブランチの旅」を設定.料金は3000円(税抜)となる.運転日など詳細は専用WEBサイト「THE RAILKITCHEN CHIKUGO」で確認することができる.
写真:西日本鉄道「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」 編集部撮影 筑紫工場にて 2019-2-1(取材協力:西日本鉄道)