大阪市高速電気軌道では,中期経営計画(2018~2024年度)の実現に向けた第1弾として「地下空間の大規模改革」についての方針と具体ビジョンを発表した.
共通コンセプトは同社の企業理念のもと,「大阪から元気を創り続ける」ため,『Osaka Metroは社会生活インフラ+活力インフラ』を目指すとし,地下空間を,これまで以上に安全・安心を追求し続ける「社会生活インフラ」としてブラッシュアップする.さらに,大阪の「活力インフラ」となるため,駅や車両・地下街を含む地下空間の大規模改革や,新たな機能やサービスアップを実現する.
おもな施策として,御堂筋線9駅(新大阪・中津・梅田・淀屋橋・本町・心斎橋・大国町・動物園前・天王寺)と,中央線6駅(森ノ宮・谷町四丁目・堺筋本町・弁天町・大阪港)のリニューアルを2024年度までに完了するほか,中央線の新形車両(30列車)の導入も含まれている.
また,「夢洲開発への参画」についても構想を取りまとめ,同社では,夢洲への中央線延伸を進める.夢洲は,2025年の万博開催とともに,IRの誘致先でもあり,新たな国際観光拠点としての期待が高まっている.同線の延伸により多くの人が万博やIRにアクセスできる空間の提供するほか,コスモスクエアから夢洲のトンネルや夢洲駅をエンタテインメントの入口とする.
さらに条件が整えば,「活力インフラ」の拠点として,大形商業施設の開発などにも参画していくとしてる.
写真はいずれも大阪市高速電気軌道のWEBサイトから