JR西日本は,2019年春の全線開業に向けて準備を進めているおおさか東線(新大阪—久宝寺間)について,全線開業時の運行体系などの概要を発表した.
運転体系については,久宝寺から関西本線(大和路線)を経由し,新大阪—奈良間を直通で結ぶ快速タイプの「直通快速」,新大阪—久宝寺間の各駅に停車する「普通」を設定する.また「直通快速」の停車駅として,大阪市高速電気軌道中央線と接続する高井田中央,近鉄奈良線と接続するJR河内永和を新たに追加する.これにより,大阪東部地域・奈良方面から,新幹線の拠点駅である新大阪および大阪都心部への鉄道の利便性を高める.なお「直通快速」は,尼崎—放出間での運転を取りやめる.
「直通快速」の運転本数は,平日朝方の奈良発新大阪行きが4本,夕方の新大阪発奈良行きが4本,土休日は朝夕それぞれ新大阪発奈良行きが2本と奈良発新大阪行きが2本設定され,所要時間はおおむね60分となる.「普通列車(新大阪—久宝寺)」は,早朝・深夜を除いて1時間当たり上下各4本設定され,所要時間はおおむね35分となる.
運賃については,新大阪発基準で,放出までが220円,久宝寺までが390円,奈良までが920円などとなる.
写真:建設中のおおさか東線 伊原 薫撮影 2018-11-13(取材協力:JR西日本)