山陽電気鉄道は,5000系リニューアル車両について概要を発表した.
車両前頭部は,従来からの赤色をさらに強調し,側面にも赤ラインを追加することで特急車両にふさわしい格調とスピード感を表現している.また,出入口横には新しいグラデーションパターンを採用し,利用者がリニューアル車両を認識しやすいようにしている.
インテリアデザインは最新車両6000系のクリア・スマートなスタイルを引き続き採用し,座席シートには兵庫県の花であるノジギクの模様が採用されている.
バリアフリー対応として,従来は1編成に2ヵ所だった車いす・ベビーカースペースを全車に設置.優先座席の明確化のため,つり輪はオレンジ色に変更されている.乗降口には,誘導鈴とドア開閉予告灯,LCD車内案内表示器(1両に3ヵ所)が新たに設置された.車内案内表示器は,インバウンド対応として,行先・駅名マップ・乗換案内・ドア開方向などの情報を日本語・英語・中国語(繁体・簡体)・韓国語で表示する.
2号車の主制御器はVVVFインバータ制御装置(ハイブリッドSiC素子適用)に更新し,従来の界磁添加励磁制御装置に比べて消費電力を約25%削減している.また,室内灯をはじめとする照明装置はすべてLED化し,消費電力を削減している.
写真はいずれも山陽電気鉄道のニュースリリースから