JR東海では,金山駅の東海道本線の上下ホーム(3番線・4番線)に可動柵を設置すると発表した.
同駅では2018(平成30)年1月から,東海道本線上りホームに可動柵の試作機を設置して実証試験を実施しているが,センサの検知機能や可動柵の動作状況,耐久性などを確認し,実用化に向けて十分な検証ができたことから,今回の設置決定となった.
可動柵は,快速・普通電車に使用する4両・6両・8両編成のドア位置に対応可能な,扉が左右に開閉するタイプで,在来線では最大級となる4m強の開口幅を持つ.また,ホーム上の狭い場所でも通路幅を確保できるよう,戸袋部分を250mmに薄形化したほか,列車の編成両数と停止位置をセンサにより検知し,車両のドアにあう可動柵を自動で開扉する.
使用開始時期は,上りホーム(3番線)が2021年3月,下りホーム(4番線)が2021年12月を予定している.なお,設備投資額は約20億円で,可動柵の設置にあたっては,ホーム上の安全性をいっそう高める取組として,国・自治体と協力しながら進める.
写真:JR東海のニュースリリースから