2018(平成30)年9月29日(土)・30日(日)に開催される「第58回全日本模型ホビーショー」,トミーテックのブースでは,同社初の「プログレッシブグレード」製品として開発が進められている『JR東日本 E001形「TRAIN SUITE 四季島」』の試作品が展示されています.
プログレッシブ(Progressive)は,「進歩的な・革新的な・漸進的な」という意味で,同社の「次世代の鉄道模型の旗艦となるモデルをつくりたい」という思いから,これまでの「ハイグレード」の枠を超える「こだわり」や「現時点での最新技術」が詰まった製品として企画されたものです.動力には,キヤノンプレシジョンとの共同開発による新形モータを搭載.在来線のボギー車では初めて通電カプラーが採用されています.
車体もプログレッシブの名にふさわしい仕上がりとなっています.内装は先頭車展望室の絨毯の印刷のほか,通常は外から見えない赤い通路も再現するという力の入れようです.標準装備の室内灯は専用品で,各個室を明るく照らし出しており,6号車のE001-6では天井に取り付けられたシャンデリアも再現されています.エントランスがある5号車のE001-5では,別パーツでコートハンガー,ピアノ,オブジェを再現し,窓からはそれらを観察することができます.
今回発表の新製品として,E5系“はやぶさ”増備形とE6系“こまち”の後期形が製品化されます.E5系は,車内手荷物置場の新設にともない,2・4・6・8号車の窓がふさがれた姿が再現されます.E6系はパンタカバー形状が変更された,車内手荷物置場の新設にともない,窓がふさがれた姿となります.両形式とも,各車体間の幌は黒色で表現されます.
また,ヨンサントオ50周年企画製品で,発売中の「国鉄 583系特急電車(金星)セット」,10月発売の「国鉄 485系特急電車(やまばと・あいづ)セット」,2019年1月発売の「国鉄 キハ181系特急ディーゼルカー(しなの)セット」,2019年3月発売の「国鉄 169系急行電車(妙高・冷房準備車)セット」のパッケージが展示されています.4つの製品を購入し,並べるとパッケージの表紙が1枚の絵になる仕組となっています.
「小田急ロマンスカー70000形GSE(第1編成)セット」は両先頭車の試作品が展示されています.先頭車の妻面は,新宿方と箱根湯本方で銘板の位置が異なる部分を再現しています.
また,「小田急ロマンスカー70000形GSE(第1編成)セット」と同じ12月に「東京臨海高速鉄道70-000形(りんかい線)」が発売予定であることから,トミックス製品で新宿駅を再現したレイアウトも展示されています.これは,レイアウトの上に吉永陽一さんが撮影した新宿駅の空撮写真が配置されていて,金盛正樹さんが撮影した同レイアウトの写真もあり,手持ちのスマートフォンなどで撮影する際の参考となりそうです.