JR東海では,2018(平成30)年9月から,訪日外国人の利用者向けに,在来線の駅や車内での英語による案内放送を拡大した.
駅における英語自動放送では,駅係員が使用するタブレット端末に英語の自動放送に必要なアプリを搭載.このタブレット端末を駅の放送装置に接続し,英語による案内放送を行なう.放送項目は,列車の発車案内,到着案内,接続案内などの通常放送と列車の遅延,運休,振替輸送などの輸送障害時の放送のほか,注意喚起,地震発生時の避難誘導案内などが可能.あらかじめタブレットに登録した英語の定型文をベースに,駅係員が遅れ理由などを選択することで,さまざまな状況について英語による案内が可能となっている.
導入されたのは,東海道本線(三島駅・静岡駅・掛川駅・浜松駅・名古屋駅),中央本線(中津川駅・木曽福島駅),高山本線(下呂駅・高山駅・飛驒古川駅),御殿場線(御殿場駅),身延線(富士宮駅)の5路線12駅で,今後は,特急“ひだ”・“しなの”の車内放送についても,英語放送に駅ナンバリングの案内を追加し,9月14日(金)までに完了させる予定.
写真:JR東海313系 編集部撮影 神領電車区にて 1999-3-5(取材協力:JR東海)
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