鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
『鉄道ファン』2024年6月号
2024年4月19日発売
定価1250円(税込)
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キヤノン,ミラーレスカメラ「EOS R」と「EOS R システム」を発表

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キヤノン,ミラーレスカメラ「EOS R」と「EOS R システム」を発表

キヤノンは,2018(平成30)年9月5日(水),新しいイメージングシステム「EOS R システム」を立ち上げ,この新システムに対応した製品として,ミラーレスカメラ「EOS R」と,「RF レンズ」4機種,マウントアダプター4種を順次発売すると発表しました.

 「EOS R システム」は,新たに開発されたレンズマウント「RFマウント」を採用しています.「RFマウント」は,「EFマウント」の大口径54mmを継承し,ショートバックフォーカスを採用することで,光学設計の自由度が拡大しています.マウント接続部の電子接点は「EFマウント」の8点から12点に増やし,通信速度を向上させることにより,さらなる高画質化と利便性の向上が図られています.また,アダプターによりEFレンズを使用することも可能となっています.

「EOS R」

 「EOS R」は,「RFマウント」を採用する最初のモデルで,有効画素数約3030万画素の35mmフルサイズCMOSセンサを搭載.各画素が撮像と位相差AFの両方を兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」と「RFレンズ」の駆動制御を最適化し,高速AFを実現.AFエリア任意選択時は,撮像面の約100%(縦)×約88%(横)の範囲で,ピントを合わせたい場所を最大5655のポジションから選べるため,自由な構図で撮影できます.さらに,EOSシリーズで初となるEV-6の低輝度限界を達成し,肉眼では被写体の判別が難しい暗い状況でも高精度なピント合わせが可能で,EVF内で確認することができます.また,レンズの収差などを補正する「デジタルレンズオプティマイザ」を連写速度に影響することはなく使用することができます.なお,連写速度はワンショットAF時は最高8コマ/秒,サーボAF使用時は最高5コマ/秒となっています.

電源OFF時はレンズを交換する際のセンサへのゴミの付着を抑えるためにシャッターが降りる仕様となっている

電源OFF時はレンズを交換する際のセンサへのゴミの付着を抑えるためにシャッターが降りる仕様となっている

写真右からキヤノンマーケティングジャパン坂田正弘社長,キヤノン真栄田雅也社長,キヤノンICB製品開発センター海原昇二所長

写真右からキヤノンマーケティングジャパン坂田正弘社長,キヤノン真栄田雅也社長,キヤノンICB製品開発センター海原昇二所長

 ボディ背面には,EOSシリーズで初めてマルチファンクションバーを搭載.スライド操作と左右のタップ操作により,AF,ISO感度,ホワイトバランスなどの撮影設定や,画像送り,機能ショートカットに使用することができます.同時に発表された「RFレンズ」には,フォーカスリング,ズームリングに加え,露出補正や絞り数値の設定などを任意に割り当てて使うことができるコントロールリングも新たに搭載されており,これらと,メイン電子ダイヤル・サブ電子ダイヤルを組みあせて使用することにより,電子ビューファインダー(EVF)で撮影後のイメージを確認しながら,より直感的で快適な操作が可能となっています.

 「EOS R」は,オープン価格で2018年10月下旬に発売されます.キヤノン直販ウェブサイト「キヤノンオンラインショップ」における販売価格は237500円+税となっています.「キヤノンオンラインショップ」での予約販売受付は9月12日(水)10時から開始されます.販売開始を記念して記念キャンペーン(→鉄道イベント2018年9月5日掲載記事)が行なわれるほか,セミナー・体験会が全国11ヵ所で開催されます.

「RF24-105mm F4 L IS USM」

RF24-105mm F4 L IS USM

「RF50mm F1.2 L USM」

RF50mm F1.2 L USM

 今回,「EOS R」とともに発表された「RFレンズ」は,標準ズームレンズ「RF24-105mm F4 L IS USM」,大口径標準単焦点レンズ「RF50mm F1.2 L USM」,大口径標準ズームレンズ「RF28-70mm F2 L USM」,広角マクロレンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の4本です.
 「RF24-105mm F4 L IS USM」は,画角全域で,高い描写性能を発揮する標準ズームレンズで,全長107.3mm,質量約700gの小形・軽量設計を実現しています.ナノUSMをLレンズで初めて採用.光学ISの制御アルゴリズムの見直しと,デュアルセンシングISにより,静止画撮影時の手ブレ補正効果が最大5段分に向上しています.希望小売価格は,155000円+税で,2018年10月下旬に発売されます.
 「RF50mm F1.2 L USM」は,開放F1.2からシャープな描写と美しいボケ味を両立する大口径・標準単焦点レンズで,大口径ながら,EF50mm F1.2L USMに比べ最短撮影距離を5cm短縮.最大撮影倍率は0.19倍を達成しています.希望小売価格は,325000円+税で,2018年10月下旬に発売されます.

「RF28-70mm F2 L USM」

RF28-70mm F2 L USM

「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

 「RF28-70mm F2 L USM」は,EOS Rシステムだからこそ実用化できた,ズーム全域で開放F値2の大口径レンズです.F2の開放から単焦点レンズに迫る高画質を実現し,9枚羽根絞りによる美しいボケ味も楽しめます.希望小売価格は,420000円+税で,2018年12月下旬に発売されます.
 「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」は,最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影が行なえる,広角・単焦点レンズです.小型・軽量設計により,スナップ撮影なども快適に楽しむことができます.マクロ撮影時に有効なハイブリッドISも搭載.コントロールリングによる操作性と相まって,マクロ撮影がより快適に行なえます.希望小売価格は,75000円+税で,2018年12月下旬に発売されます.

「マウントアダプター EF-EOS R」

マウントアダプター EF-EOS R

「コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R」

コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R

「ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A」

ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A

 「マウントアダプター」は,コントロールリングのない「マウントアダプター EF-EOS R」とコントロールリングのある「コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R」が2018年10月下旬に発売されます.希望小売価格は,「マウントアダプター EF-EOS R」が15000円+税,「コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R」が30000円+税となっています.このほか,簡単にフィルター効果を出すことができる「ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R」が2019年2月下旬に発売されます.円偏光フィルタが付属したものと,可変式NDフィルタが付属したものがラインナップされ,希望小売価格は,「ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A」が45000円,「ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A 付」が60000円で,専用ドロップインフィルターも販売されます.なお,いずれもEFレンズシリーズのうち,EF-Mレンズ,CN-Eレンズ(EFシネマレンズ)は非対応となっています.

ご案内:「EOS R」製品情報(キヤノンWEBサイト)

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