ニコンイメージングジャパンは,大口径の新マウントを採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ「ニコン Z7」・「ニコン Z6」と,標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」,広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」,標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」と,「マウントアダプター FTZ」を発売します.
■ニコン Z マウントシステム
新開発の「ニコン Z マウントシステム」は,大口径の新マウント採用のミラーレスカメラ,それに対応するNIKKOR Z レンズおよびアクセサリーで構成するシステムです.NIKKOR Z レンズは,大口径の新マウントの採用により,レンズ設計の自由度が格段に上がり,光学性能の驚異的な向上を実現.ニコン史上最高の開放F値0.95の極めて明るいレンズなど,多彩な高性能レンズが今後発売される予定です.また,「マウントアダプター FTZ」を介して,豊富なレンズバリエーションを誇るニコン一眼レフカメラ用NIKKOR F レンズが使用可能となっています.
■ニコンミラーレスカメラ「Z 7」・「Z 6」
「Z 7」「Z 6」には,像面位相差AF画素搭載の新開発裏面照射形ニコンFXフォーマットCMOSセンサと,新画像処理エンジン「EXPEED 6」が搭載されています.
「Z 7」は,有効画素数4575万画素という高画素と,常用感度ISO64〜25600を達成したモデルです.NIKKOR Z レンズとの組合わせで,画像の周辺部まで圧倒的な高解像感を実現します.9月下旬発売予定で,オープンプライスとなっています(ニコン直販サイト「ニコンダイレクト」における8月24日現在の販売価格は405000円+税).
「Z 6」は,有効画素数2450万画素,ISO100〜51200の幅広い常用感度域を実現したオールラウンドモデルです.優れた高感度性能や全画素読み出しのフルフレーム4K UHD動画対応により,暗所での撮影や動画撮影などさまざまなニーズに応えます.11月下旬発売予定で,オープンプライスとなっています.
両機種ともに,約369万ドット,有機ELパネルを採用した電子ビューファインダが装備されています.ニコンのレンズ交換式カメラでは初めて,カメラ内センサーシフト式手ブレ補正を搭載.手ブレ補正ユニットを5軸に駆動させて補正し,シャッタースピード最大5.0段分の高い補正効果が得られます.ボディデザインは,直感的な操作を可能にする,ニコンならではものとなっています.
■NIKKOR Z レンズ
今回発売される「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」,「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」,「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は,「S-Line」に属する交換レンズです.「S-Line」とは,NIKKOR Z レンズにおいて新たに設定されたグレードで,ニコン独自の設計指針と品質管理を高い基準でクリアーし,とくに高いレベルで光学性能を発揮するレンズに付けられるものです.
●NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
無限遠から近距離にかけての収差変動を抑制した光学設計により,ズーム全域で,絞り開放から,画像中心部だけでなく周辺部まで高い解像力を発揮.また,良好な点像再現性も実現しています.希望小売価格は136500円(税別)で9月下旬に発売される予定です.
●NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
これまでの35mm開放f/1.8レンズのイメージを一新する描写性能のレンズです.絞り開放から画像全体をシャープに描写する高い解像力,サジタルコマフレアを抑えて夜景などの点光源を点として描写する優れた点像再現性,大口径レンズならではの自然で柔らかな美しいボケ味が特徴です.希望小売価格は114000円(税別)で9月下旬に発売される予定です.
●NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
これまでの50mm開放f/1.8レンズのイメージを一新する描写性能の標準レンズです.軸上色収差を徹底的に補正し,絞り開放から,画像周辺部においても被写体の質感を描写するほか,撮影距離を問わずディティールを鮮明に写す高い解像力を実現します.希望小売価格は83500円(税別)で10月下旬に発売される予定です.
●マウントアダプター FTZ
ニコン一眼レフカメラユーザーがお持ちのNIKKOR F レンズ資産を「ニコン Z マウントシステム」でも可能な限り活かせるよう設計されたマウントアダプターで,さまざまなレンズの個性を活かした撮影が楽しむことができます.希望小売価格は36500円(税別)で9月下旬に発売される予定です.
■順次拡大されるNIKKOR Z レンズのラインナップ
今回発表された開発ロードマップでは,24-70mm,70-200mmをカバーするF2.8の大口径ズームレンズなどが2019年に発売される予定となっています.開発中の標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」についても2019年に発売される予定です.この標準レンズは「Z マウント」とフランジバック16mmの組み合わせがもたらす高い設計自由度を活かし,究極の光学性能を追求したものとなっています.極めて明るい開放F値0.95がもたらす,高い解像力と美しいボケの連続性,卓越した点像再現性によって,かつて類を見ない,立体感あふれる描写性能を実現すべく,開発が進められています.
ご案内:フルサイズミラーレスZ スペシャルコンテンツ(ニコンイメージングジャパンWEBサイト)