養老鉄道では,老朽化が進んだ車両の更新として,東京急行電鉄から7700系を購入すると発表した.
2018(平成30)年度に3両編成×2本,2019年度に3両編成×1本と2両編成×3本の合計15両を導入する計画.これにより養老鉄道の全31両(2両編成×5本,3両編成×7本)のうち約半数が更新される.
外観デザインは,赤帯,赤歌舞伎,緑帯,緑歌舞伎の4種類.2018(平成30)年度は緑歌舞伎の3連1本と赤帯の3連1本,2019年度に赤歌舞伎の3連1本,緑帯の2連2本と赤帯の2連1本が導入される.接客にかかわる設備は養老線の仕様にあわせるため,先頭車両(両側)に運賃箱,運賃表示板(デジタル表示)を,全編成に車椅子スペースを設置(各編成1両)する.さらに一部の3両編成の車両では,中間車に8席のクロスシートを設置する.座席は,ひょうたん柄をあしらったものとし,一般席は緑色,優先席は青色のモケットとなる.
今回導入する7700系は1963(昭和38)年から1966(昭和41)年製であるものの,1988(昭和62)年から1991(平成3)年に車体以外の台車,電機品,内装などを総取替済みであり,今後30年程度利用するとしている.
今後は2018(平成30)年9月から12月に15両を陸送し,2018(平成30)年度に改造を行なう6両については近畿日本鉄道の塩浜検修車庫まで直接陸送される,2019年度に改造を行なう9両については西大垣駅に留置される予定.その後,改造工事や運転士の検修などを行ない,2019年2月から3月を目処に第1陣となる6両の運転を開始する予定.なお,運転開始に際しては,記念事業や置換えにより廃車となる車両のお別れイベントも予定している.
写真はいずれも養老鉄道活性化協議会のニュースリリースから