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万葉線,運賃を変更へ

万葉線MLRV1000形「アイトラム」

万葉線では,北陸信越運輸局に対し,旅客運賃の変更届出を行ない,10月2日(火)から普通旅客運賃と定期旅客運賃を改定すると発表した.
 今回の申請での改定率(値上げ率)は,普通旅客運賃で16.4%,定期旅客運賃(通勤・通学定期)で14.7%とする.ただし,200円区間の一部で運賃を据え置くほか,普通旅客運賃の5段階料金は継続する.
 同社では,2002(平成14)年の営業開始以来,運賃値下げをはじめ,超低床車両導入など各種利用者サービスの向上策や人件費抑制などで営業経費節減に努めてきたが,営業収支は毎年度マイナスの状態が続いていた.このため,運行・運営部分を高岡市・射水市から,また設備投資部分は国・富山県・両市から支援を受けていた.
 しかし近年,車両や施設の老朽化対策費用が増加してきており,両市による支援の増額で収支の均衡を図ってきたが,2017(平成29)年度には過去最大の赤字決算となっていた.今後も沿線人口の減少傾向や車両・施設の老朽化対策が引き続き必要であることや,電気料金や運転士の欠員補充などの経費増も予想される中で,利用客の利便性改善を持続的に推進するため,インフラ整備とあわせて,運賃改定を実施する.

写真:MLRV1000形「アイトラム」  新潟トランシス(株)新潟事業所にて  編集部撮影(取材協力:新潟トランシス(株))

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