京都丹後鉄道は,2018(平成30)年10月5日(金)から観光列車“丹後くろまつ号”のコース内容をリニューアルすると発表した.
利用客の要望に応え,地酒を楽しめるコースとして2014(平成26)年度から2015(平成27)年度に実施された「地酒コース」を「ほろ酔いコース」として復活させる.途中,丹後由良駅では下車が可能で,ハクレイ酒造の酒蔵の見学や地酒の試飲もできる.また,丹鉄初の試みとして,「ランチコース」では地ワイン,「ほろ酔いコース」では地酒の飲み放題を実施する.
さらに,利用客がより手軽に楽しめるよう,現在の「ブランチコース」を「スイーツコース」へと変更する.提供されるスイーツは,福知山市にある「パティスリーカフェカタシマ」が季節の食材をふんだんに使用し,見た目も味も季節を感じられるものを考案した.途中,大江駅での停車時間(30分間)では,駅の目の前にある大江山鬼瓦公園の散策や,地元住民による駅マルシェを実施し,丹後地方の特産品を販売する.“丹後くろまつ号”の利用特典である,丹鉄フリーきっぷの特別価格(700円)での購入および地元特産物のお土産のプレゼントについては,引き続き実施する.
「スイーツコース(福知山→天橋立)」が5200円,「ランチコース(天橋立→西舞鶴)」が10800円,「ほろ酔いコース(西舞鶴→天橋立)」が4200円で,1コースあたりの定員は30名となる.定期運転は毎週金曜日と土曜・日曜・祝日で,貸切運転は,毎週月曜・木曜で実施する.
なお,新コースの予約については,定期運転,貸切運転とも京都丹後鉄道WEBサイトで現在受け付け中となっている(申込受付は乗車日の3ヵ月前から順次開始).
このほか,WILLERグループで取り組む「日本海縦断観光ルート・プロジェクト」の一環として,同じく“丹後くろまつ号”を使用した「ほろ酔いコース・スペシャル 日本海SAKE-1グランプリ」を,2018(平成30)年10月から12月の各月の1週末に1運行(合計3運行)を予定している.西舞鶴→天橋立間で夕方に運行し,2018(平成30)年7月下旬から予約を開始予定(料金などは現在未定).
「日本海SAKE-1グランプリ」は,日本海沿線の日本酒とおつまみを集め,列車に乗りながら飲み比べをし,利用客の投票によりグランプリを決定する.
写真提供:京都丹後鉄道