鉄道博物館では,2018(平成30)年7月5日(木)にオープンする新館と本館で進めてきたリニューアルの内容を,6月26日(火)に報道陣に公開した.
新館では,3つのステーション(展示室)が新設される.1階・2階の「仕事ステーション」は,現在の鉄道をテーマとし,鉄道を支える仕事に挑戦して,プロフェッショナルになりきる体験形展示が行なわれる.1階には,E5系新幹線電車(グランクラス車両)のモックアップと,山形新幹線で活躍した400系新幹線電車の先頭車411-3の実物が展示される(写真上).運転士・車掌の仕事体験では,「E5シミュレータ」・「車掌シミュレータ」(ともに有料,1回500円)など,12台を新設.映像や模型も活用し,プロフェッショナルの仕事や連携を紹介する.
2階には「未来ステーション」を設置.未来の鉄道の姿をアニメーションの中で疑似体験できるなど,これからの鉄道の姿を考えるコーナーとなっている.
3階の「歴史ステーション」では,1872(明治5)年から140余年にわたる日本の鉄道の歴史を大きく6つに区分し,時代ごとの期待とそれに応えた技術者の熱意,技術の進化が紹介されている.
4階には「ビューレストラン」が新規にオープン.落ち着いた木目調のデザインを生かしたスペースとし,大きな窓から隣接する線路を走り抜ける新幹線を眺めながら食事を楽しむことができる.また,屋上には見晴らしの良い展望スペースとして「トレインテラス」が設置されている.
なお,今回の新館のオープンにあわせて,7月5日(木)から各種料金体系を見直し,一部料金が改定される.一般の入館料(個人)は現行の1000円から1300円,小中学生(個人)は500円から600円,幼児(個人)は200円から300円に変更される.
写真はいずれも編集部撮影(取材協力:鉄道博物館)