JR西日本は,吹田総合車両所の設備について,大規模な設備更新を行なうとともに,新世代車両の特徴を活かした新たな検修ラインにリニューアルすると発表した.
台車検修棟の耐震補強・検修ライン改良を行なうほか,入出場棟・検修棟と倉庫を新築する.検修ライン1階には,編成一括車体昇降装置を導入し,屋根上部品や床下部品の着脱を行ない,車体移動を行なわずに,編成のまま一括で車体検修を実施する.これまで工場各所に分散していた部品作業場を検修ライン2階に集約し,屋根上部品や床下部品の検修を実施することで,搬送ロスをなくし,スムーズな検修ラインを構築する.このほか,台車など部品の自動搬送装置や,自動塗装装置,輪軸検査装置なども導入し,生産性・車両品質の向上を図る.
工事は2019年春ごろから開始するが,車両の検査を実施しながら,建替や耐震補強,検修ラインの構築を行なうため,2028年度末までの長期間の工事となる.
写真:JR西日本のニュースリリースから