JR東海では,特急“ひだ”・“南紀”で提供する無料Wi-Fiサービスの開始時期を発表した.
同社では,無料Wi-Fiサービスを東海道新幹線の全駅と一部の在来線駅で提供しているが,特急“ひだ”・“南紀”に使用しているキハ85系気動車について,2018(平成30)年7月1日(日)からグリーン車でサービスを開始する.また,普通車への整備も順次進めており,7月1日以降は,改造工事が完了した車両から順次利用できるほか,工事が完了する2019(平成31)年3月末には,特急“ひだ”・“南紀”の全車両で無料Wi-Fiサービスが利用可能となる.
今回導入されるのは,東海道新幹線全駅および一部の在来線駅で実施している無料Wi-Fiサービス(JR-Central FREE Wi-Fi)と同様の仕様で,メールアドレスなどを登録することで,事前の契約が不要かつ無料で利用できる.利用可能な車両には,車内にステッカーを貼付し案内する.なお,携帯電話の電波を使用しているため,トンネル内や山間部などでは利用できない区間がある.
このほか,キハ85系気動車についてはトイレの洋式化を推進し,2018(平成30)年12月末までに6両(6ヵ所)を洋式トイレ化する.これにより,高山本線を走行する特急“ひだ”の全列車で,2ヵ所以上の洋式トイレが利用可能になる(東海道本線岐阜—大阪間を走行する“ひだ”と臨時列車を除く).
写真上:JR東海キハ85系 編集部撮影 名古屋運転区にて 1992-1-21(取材協力:JR東海)
写真下:「JR-Central FREE Wi-Fi」のステッカー(JR東海のニュースリリースから)