キヤノンは,レンズ交換式カメラEOSシリーズ用の交換レンズ「EFレンズ」の新製品として,中望遠70mmから望遠200mmまでのズーム全域で開放F値が一定の望遠ズームレンズを発売します.いずれも,鉄道写真の撮影に適した焦点距離を備え,描写性能や操作性,堅牢性などで最高水準の性能を追求したプロ向けの「L(Luxury)レンズ」となっています.
「EF70-200mm F2.8L IS III USM」は,2010(平成22)年3月に発売された「EF70-200mm F2.8L IS II USM」を約8年半ぶりにリニューアルした望遠ズームレンズです.蛍石レンズ1枚,特殊分散ガラスレンズ5枚などの特殊光学材料を含む19群23枚のレンズ構成や配置を従来機種から継承した上で,従来のコーティングを見直し,レンズ面に対して垂直に近い角度で入射する光に対して大幅な反射防止効果を発揮する特殊コーティング「ASC(Air Sphere Coating)」を採用しています.これにより,フレアやゴーストを大幅に抑制し,逆光性能を高めることで,さまざまな撮影環境下で高画質を実現しています.価格は300000円(税別)で2018(平成30)年9月中旬に発売されます.
ご案内:EF70-200mm F2.8L IS III USM(キヤノンWEBサイト)
「EF70-200mm F4L IS II USM」は,2006(平成18)年11月に発売された「EF70-200mm F4L IS USM」を約11年半ぶりにリニューアルし,シャッター速度換算で5段分の手ブレ補正効果を実現した望遠ズームレンズです.従来機種で定評を得ている,蛍石レンズ1枚,特殊分散ガラスレンズ2枚などの特殊光学材料を含む15群20枚のレンズ構成を維持しながら,レンズの配置や形状変更により最短撮影距離を1.2mから1.0mに短縮し,コーティングの最適化によりフレアやゴーストを低減しています.価格は185000円(税別)で2018(平成30)年6月28日(木)に発売されます.