北越急行では,2018(平成30)年5月29日(火)に北陸信越運輸局に対し,ほくほく線の鉄道旅客運賃の変更認可申請を提出したと発表した.
今回の申請では,普通旅客運賃および定期旅客運賃の通勤定期を改定し,改定率は両運賃とも10%とする.同社では,2015(平成27)年3月の北陸新幹線金沢開業にともなう特急列車の廃止の影響を考慮し,2014(平成26)年6月に「北陸新幹線開業後の経営計画」を策定.この計画では,内部留保を有効に活用しながら設備・要員のスリム化と利便性の向上,設備・車両の更新費用に国の補助金などを活用することが見込まれており,あわせて旅客運賃を改定することで永続的な鉄道の存続を図るものとしている.特急列車廃止後の3年間を見極め期間として計画を実施してきたが,現状において厳しい経営状況であることに変わりなく,今回の申請となった.
今後も同社では,新たな企画乗車券の設定や見直しの実施や,鉄道会社への列車乗入れの拡充,イベント列車の運行による活性化を引き続き行なう.
なお,現行計画では2024年度から2029年度に全車両の更新が予定されているが,利用客からの要望が多いトイレ付き車両の導入を,前倒しして行なうことが検討される.
写真:北越急行 HK100形100番台 編集部撮影 六日町運輸区にて 2003-4-15(取材協力:北越急行)
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