JR東海,次期軌道状態監視システムを開発

「N700S」確認試験車

JR東海では,計測項目の追加・計測精度の向上を実現した「次期軌道状態監視システム」を開発し,2018(平成30)年6月からN700S確認試験車に搭載して走行試験を開始すると発表した.
 同社では2009(平成21)年度からN700系6編成に,軌道の状態を走行中の営業列車で計測する「軌道状態監視システム」を導入しているが,現状のシステムでは,上下方向のレール形状のずれのみの計測であり,計測方法の特性により,低速走行時の計測が困難であった.

JR東海,次期軌道状態監視システムを開発

 次期軌道監視システムでは,汎用のセンサ類(加速度計,レーザ変位計,ジャイロ)を組合わせ,計測項目に左右方向のレール形状のずれや,左右レール間の距離・高低差を追加している.また,JR東海独自開発の演算プログラムにより,計測精度を向上させるとともに,低速走行時(30km/h以上)における計測が可能となった.さらに,N700S確認試験車へ搭載するため小形・軽量化を図っている.これにより,多項目かつ高精度な軌道状態監視が日々可能となるため,適切な時期に保守作業を行なうことで,さらなる乗り心地向上を図る.

写真上:「N700S」確認試験車  編集部撮影  浜松工場にて  2018-3-10(取材協力:JR東海)

写真下:新規に開発されたシステムのイメージ(JR東海のニュースリリースから)

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