JR東海では,在来線において,パンタグラフに異常が発生した際により迅速な対応ができるよう,パンタグラフ確認カメラの増設と機能強化を行なうと発表した.
パンタグラフ確認カメラは,走行する列車のパンタグラフを上方から撮影するもので,現在,松田,函南,富士,藤枝,二川,大高,洗馬,多治見,醒ケ井の構内に設置されている.パンタグラフに異常が発見された場合,列車が通過した区間にあるカメラの画像を確認し,異常が発生した区間を絞り込んだ上で,係員が当該区間を列車や徒歩により巡回し,異常が発生した地点と原因を特定する.
今後,東海道本線および中央本線の輸送密度の高い区間にある,興津,岡崎,金山,岐阜,高蔵寺の5駅にカメラを設置する.これにより,異常が発生した区間をより細かく絞り込むことができ,原因特定に要する時間を短縮する.また,既設の9駅を含むすべてのカメラの画像を,指令所から遠隔で確認可能とする.これにより,画像確認のために現地へ係員を派遣する必要がなくなり,カメラ画像の確認に要する時間が短縮される.
これらの設備投資額は約6500万円で,2018(平成30)年6月末までに完了する予定.
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