東京メトロは,オリエンタルコンサルタンツグローバル・アルメックVPIと共同で,独立行政法人国際協力機構(JICA)から「フィリピン国フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」を受注し,2018(平成30)年5月から業務を開始したと発表した.
現在,フィリピン共和国のなかでもマニラ首都圏近接3州を加えたメガマニラ圏では,都市鉄道整備が全般的に遅れており,圏内道路交通量の増加や,慢性的な渋滞が経済社会活動を阻害する要因となっている.この問題を解決するため,JICAはフィリピン政府と協議し,「マニラ首都圏地下鉄事業(フェーズ1)」をはじめとした都市鉄道整備を,円借款案件として集中的に支援または形成している.このような背景から,質の高い運営維持管理の人材を持続的に育成する仕組を早急に構築することが不可欠とし,フィリピン政府は鉄道人材育成・監督機関としてフィリピン鉄道訓練センター「Philippine Railway Institute(→PRI)」を設立することとした.
このプロジェクトにおいて東京メトロでは,これまで培ってきた都市鉄道運営の経験や,これまでのフィリピンにおける支援の経緯,さらにベトナムにおける都市鉄道支援に関する経験を活かし,利便性の高い都市鉄道システムの構築に向け,今後設立されるPRIに対する支援を行なう.契約期間は,2023年6月までの5年間で,質の高い運営維持管理の人材を持続的に育成する仕組を構築することを目指し,フィリピン運輸省に対して「都市鉄道の人材育成に関わる制度の策定」,「都市鉄道の人材育成の仕組の構築」,「都市鉄道の人材育成を担う人材(指導員)の育成」の支援を行なう.
東京メトロ,JICAから「フィリピン国フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」を受注
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