京成電鉄は,2018年度,鉄道事業において総額201億円の設備投資を実施すると発表した.
新造車両として3000形(8両×2編成,6両×2編成)を導入する.これにより,金町線・東成田線以外の全列車を6両編成以上で運行することが可能となり,輸送力の増加につながる.また,2019年度以降に導入する新形通勤形車両について,設計に着手する.
3400形,3700形では,立席の乗客の支えとなり,着席している乗客が立つ際に利用することもできるスタンションポールの座席中央部分への増設を,2019年度の完了に向けて進める.AE形で行なわれている車椅子スペースの増設については,2018年度中に全編成への増設が完了する.
このほか,サービス向上として,京成上野駅のリニューアル(写真)のほか,段差解消・多機能トイレの設置などのバリアフリー化や駅待合室の設置,駅トイレのリニューアル,駅や車内における旅客案内の多言語化が進められる.また,利用者がパソコンやスマートフォン上でリアルタイムの列車走行位置を確認することができるサービスの提供も開始する予定.
押上線 葛飾区内(四ツ木—青砥間)で行なわれている連続立体交差事業については,残る用地の取得を進めるとともに,仮下り線工事を行なう.安全対策の強化として,ホームドアの設置や内方線付き点状ブロックの整備など,駅舎・橋脚の耐震補強工事や法面補強工事,踏切障害物検知装置の3次元レーザレーダ式への更新,デジタル方式の列車無線装置への更新なども実施される.
写真:京成電鉄のニュースリリースから