東武鉄道は,2018(平成30)年度に鉄道事業において総額360億円の設備投資を行なうと発表した.
2017(平成29)年度から導入されている70000系については,2018(平成30)年度は6編成42両が導入される.2019年度までに,計22編成154両の導入が計画されており,20000系をすべて置き換える.20000系車両については,内外装をリニューアルのうえ,2018(平成30)年夏をめどに,日光線 南栗橋以北および宇都宮線に導入される.
駅設備の改良では,日光線 東武日光,佐野線 佐野市,東上線 下板橋・中板橋・ときわ台・下赤塚・若葉の駅舎がリニューアルされる.また,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)北千住駅についても,商業施設と一体となったリニューアル工事が引き続き推進される.このほか,ホーム待合室の新設が,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)北越谷,東上線 朝霞で,駅トイレのリニューアルが,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)浅草・とうきょうスカイツリー,日光線 東武日光,鬼怒川線 鬼怒川温泉,野田線(東武アーバンパークライン)逆井,東上線 みずほ台・川越・若葉・北坂戸で,それぞれ実施される.また,バリアフリー化を推進し,エレベータの新設,エレベータ・エスカレータの更新が実施されるほか,駅照明のLED化も推進される.ホームドアについては,2018(平成30)年度は,池袋(1〜3番線)および朝霞(3,4番線)の整備が完了する予定であるほか,志木についても引き続き整備が推進される.また,北千住(3階)・新越谷・北越谷の整備に着手する.
野田線(東武アーバンパークライン)六実—逆井間で進められている複線化については,2019年度末の完成を目指し,2018(平成30)年度は軌道移設工事などが推進される.複線化工事の完成にあわせて,船橋—運河間において急行列車の運転が予定されている.また,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)とうきょうスカイツリー付近,竹ノ塚付近,野田線(東武アーバンパークライン)清水公園—梅郷間で進められている立体化についても,完成に向けて工事が進められるほか,高架橋および橋梁の耐震補強など自然災害への備えの強化,踏切の安全性向上,列車無線の更新などが予定されている.
旅客サービスとインバウンド対応としては,運行情報アプリのアップデート,特急券購入の利便性向上,車内ビジョンの拡充,発車案内表示器・自動放送装置の多言語化などが予定されている.
写真:東武鉄道のニュースリリースから