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オカムラ,小田急電鉄70000形ロマンスカー「GSE」向けの車両用シートを納入

小田急70000形「GSE」

家具・産業用機器などを製造するオカムラは,2018(平成30)年3月から営業運転を開始した,小田急電鉄70000形ロマンスカー「GSE」向けの車両用シート(2編成14両,全800席分)を納入した.
 今回納入した車両用シートは,座面幅475㎜を実現し,限られた空間での快適性を確保している.座面高さは440㎜に設定し,お年寄りでも立ち上がりやすく,背の高い利用客も快適に座ることが可能.各座席の肘掛け部には,飲食だけでなくノートパソコンも置ける十分な大きさのテーブルを収納し,スマートフォン,ノートパソコン充電用コンセントを設置している.
 また,飲み物や冊子類,本,傘・杖などをコンパクトに収納できる背面収納と,かばんや買い物袋,上着などを掛けられるフックを設置.座席下には,国内線機内持ち込みサイズ(55cm×40cm×25cm以内)の荷物を収納可能な余裕のあるスペースを確保している.手すりは,通路歩行時だけでなく起立時の補助として,つかみやすいデザインと機能性を持たせたほか,座席側面には点字による座席番号を表記して,機能性に配慮したデザインとした.
 なお,シートデザインは,GSEの外観・内装デザインも担当した建築家・岡部憲明氏が,また,張地のグラフィックは,造形作家・岡﨑乾二郎氏が担当.技術と一体化したトータルデザインで,シート部をオカムラが,下部の回転式脚台部を車両用シート最大手の天龍工業が製作している.

写真:小田急70000形「GSE」  編集部撮影  大野総合車両所にて  2017-12-5(取材協力:小田急電鉄)

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