JR東海では,削正能力を高めた在来線用の新形レール削正車を,2018(平成30)年4月11日(水)から使用すると発表した.
レール削正車は,車体下部に,高速回転する複数の砥石を搭載した大形の保守用車で,走行しながらレールの表面を削る.在来線では,列車本数が多い東海道本線・中央本線において,列車が走らない夜間の時間帯に,レール削正車による作業を定期的に実施している.
新形レール削正車は,スイスのスペノ・インターナショナル社製で,砥石部分の制御装置を改良し,砥石のレールへの押しつけ力を強化することにより,レール削正時の走行速度を,現行の時速5kmから時速8km程度に向上させている.これにより,削正可能な距離が1時間あたり300mと現行の約1.5倍に拡大する.
写真:JR東海のニュースリリースから