東武鉄道では,訪日外国人の利用客が多い9駅(浅草,とうきょうスカイツリー,北千住,足利市,下今市,東武日光,鬼怒川温泉,池袋,川越)で,「多言語放送タブレット端末」を設置し,事故や災害が発生した際に,4言語による駅構内放送を実施すると発表した.
これは,ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化支援システムを活用したサービスの一環で,多言語放送タブレット端末を駅に設置し,あらかじめ登録された案内文を駅係員が状況に応じて選択すると,4言語(日本語,英語,中国語,韓国語)の自動音声により,駅構内に放送を行なう.
これまでも同社では,窓口に配備しているiPadの「音声翻訳アプリ」や,通訳オペレーターを介して電話で案内する「多言語電話通訳サービス」などを活用し,訪日外国人利用者への案内を実施してきたが,今般,輸送障害による運転見合わせや災害などの緊急時に,「多言語放送タブレット端末」を使って上記4言語による駅構内放送を行なうことで,大ぜいの訪日外国人の利用客に対し,一斉に案内を実施することが可能となった.
写真:「多言語放送タブレット端末」を活用した4言語による駅構内放送の実施イメージ(東武鉄道のニュースリリースから)