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JR北海道 石勝線(新夕張—夕張間)の鉄道事業廃止届を提出

JR北海道では,夕張市を走る石勝線の新夕張—夕張間(16.1km)の鉄道事業廃止届を2018(平成30)年3月23日(金)に国土交通大臣に提出した.これにより,同区間は2019年4月1日(日)に路線廃止となる.
 石勝線新夕張—夕張間は,1892(明治25)年11月に,夕張炭山で産出される石炭輸送を担うため,当時の北海道炭礦鉄道によって追分・紅葉山(現:新夕張)—夕張間が開業.その後,1906(明治39)年に国有化にともない夕張線となり,1981(昭和56)年の南千歳—追分間および新夕張—新得間鉄道営業開始にともない,名称を石勝線と変更し,現在に至っている.  新夕張—夕張間では,室蘭港への石炭輸送により活況を呈したが,その後の石炭産業の衰退や,自動車の普及などにより鉄道に対する需要が大幅に減少し,1972(昭和47)年に急行列車,1990(平成2)年に貨物列車がそれぞれ終了している.
 今後は,JR北海道が夕張市において持続可能な交通体系を再構築するための費用を捻出することと,2019年度に南清水沢地区にオープン予定の拠点複合施設(公共交通ロータリーと多目的ホールや図書スペース)に必要な用地を,JR北海道が夕張市に対して譲渡することで合意している.また,新夕張駅については,鉄道とバス・タクシーなどとの結節機能の強化と,乗換え利便性の向上を図るため,駅前広場の改修を行ない,2017(平成29)年10月からバスの乗り入れを開始している.

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