JR東日本は,2018(平成30)年3月10日(土),観光車両「いろは」を鉄道博物館で公開した.
「いろは」は日光線で運用されている,小山車両センター所属の205系Y3編成(クハ205-603+モハ205-603+モハ204-603+クハ204-603)を改造したもの.
エクステリアデザインは,和の色使い(黒色・黄金色・灰桜色など)で,訪日外国人を意識したジャポネスク風かつモダンなものとなっており,日光エリアの自然や観光リソース(キスゲ,華厳の滝,男体山・中禅寺湖),日光の社寺の彫刻などで扱われるさまざまな動物(龍・鳳凰・唐獅子)をモチーフとしたイラストが側面に配置されている.
車内は木目調で,シートモケットはクラシックルビーブラウンをベースとした配色.各車中央部には,1+2配置の快適な大形クロスシートが設置されている.ドア上には,外国語表記に対応したLCDによる案内表示器が新設された.大形荷物置き場を設置し,「Free Wi-Fi」も提供するなど訪日外国人を意識した仕様となっている.
観光車両「いろは」は,『「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーン』の開催にあわせて,2018(平成30)年4月1日(日)から日光線に投入予定で,日光線で定期列車として運転するほか,観光シーズンなどには栃木県内を中心とした路線で,臨時列車としても運転する.
写真はいずれも編集部撮影 鉄道博物館にて 2018-3-10(取材協力:JR東日本・鉄道博物館)