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相鉄本線鶴ヶ峰駅付近の連続立体交差事業は地下方式に

相模鉄道9000系リニュアル車

横浜市は,2016(平成28)年度から検討を進めてきた相模鉄道鶴ヶ峰駅付近連続立体交差事業の構造形式について,地下方式にすると発表した.
 対象区間は相模鉄道本線の鶴ヶ峰駅付近(西谷—二俣川間)の約2.7kmで,2016(平成28)年度から2ヵ年かけて測量,地質調査,設計などを実施し,その結果を基に構造形式(高架方式,地下方式)の比較検討を実施した.検討にあたり,踏切除却数や周辺まちづくりへの寄与,経済性などを総合的に評価した結果,地下方式を選定することとなった.
 今回の事業区間には踏切が10ヵ所存在しており,そのうち5ヵ所が「開かずの踏切」である.また,事業区間のある旭区は鉄道により南北が分断されており,消防車や救急車による緊急活動の際でも,踏切を避けて通れない状況となっている.このため,地下化によりこれらの踏切を廃止し,渋滞問題などを解消する.
 また地下化にあわせて鶴ヶ峰駅の北口周辺では,現在,地権者や地域住民と一体となって,まちづくり構想の検討を進めており,鉄道の地下化にともない,計画の自由度が高まるため,主要な生活拠点としての鶴ヶ峰駅周辺のポテンシャルの向上が期待されている.
 今後は,連続立体交差事業を着実に進めるため,国の着工準備採択を受けられるよう調整したあと,国との協議を経て,事業化に向けた都市計画決定や環境影響評価などの手続きを進めていく.

写真:相模鉄道9000系リニューアル車  編集部撮影  厚木駅構内にて  2016-4-6(取材協力:相模鉄道)

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