東京地下鉄(東京メトロ)では,銀座線で進めているリニューアルが下町エリアの7駅で終了し,2017(平成29)年12月14日(木)から供用が開始された.
今回リニューアルが終了したのは,浅草・田原町・稲荷町・上野・上野広小路・末広町・神田の7駅で,一部の駅では地上出口などの工事が今後も行なわれる.下町エリアには,1927(昭和2)年に東洋初の地下鉄として開通した浅草—上野間も含まれることから,開通当時から各駅に残るリベット柱やヴォールト天井,壁面タイルなどを活かし,当時の雰囲気が感じられる駅としてデザインされた.
各駅周辺地域の町並み,文化,歴史などの要素を取り込み,浅草は「祭りの街」,田原町は「道具の街」,稲荷町は「佇む街並み」,上野は「美術館のある街」,上野広小路は「上品な横丁」,末広町は「でんきの街」,神田は「昭和のオフィス街」をデザインコンセプトとした.
今後は,商業エリア(三越前—京橋)・銀座エリア(銀座)・ビジネスエリア(新橋—赤坂見附)・トレンドエリア(青山一丁目—渋谷)についても,順次リニューアルが行なわれる.