京三製作所は,JR四国に新形テレメータシステムを納入し,2017(平成29)10月2日(月)から一部区間で使用を開始したと発表した.
テレメータシステムは,踏切や軌道回路(列車検知装置)などの電気設備に計測機器を取り付け,その計測機器からの動作データを中央指令所で常時遠隔監視するものであり,「安全・安定輸送」の根幹である電気設備の機能安定化を図ることを目的として,「故障の早期復旧と予防保全」に大きな威力を発揮すると期待されている.
今回,予讃線本山—箕浦間に導入された新形テレメータシステムは,従来に比べリアルタイムな監視を実現し,蓄積したデータから故障リスクの予測が可能となるなど,さらなる機能改良を実現している.今後は,JR四国のほかの区間へも順次導入し,2020年度までにJR四国の全路線で使用開始となる予定.
写真:新形テレメータシステムの構成・仕組み(京三製作所のニュースリリースから)