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JR東日本,11月4日(土)から埼京線でATACSの使用を開始

JR東日本E233系7000番台

JR東日本では,埼京線(池袋—大宮間)で無線式列車制御システム「ATACS(アタックス:Advanced Train Administration and Communications System)」の使用を開始すると発表した.
 今回導入される無線式列車制御システム「ATACS」は,2011(平成23)年10月から仙石線で使用されているもので,列車位置検知を軌道回路によらずに,走行する列車自らが前方に在線する列車の位置を検知し,無線を使って車上・地上間で双方向に情報通信を行なうことで列車を制御する新しいシステムです.
 「ATACS」を搭載する列車は,線路内に一定間隔に置かれた地上子と速度計から算出した走行距離を基に自らの列車の位置を算出し,無線により自らの列車位置を地上の装置へ送信する.また,地上の装置はすべての列車位置を把握し,それぞれの列車に対してルートおよび停止位置(進行して良い限界の位置)を算出し,停止位置などを無線によりそれぞれの列車に送信する.そして,列車側は,受信した情報をもとに,データベース上の車両性能,線路曲線・勾配などの制限速度条件を加味して速度照査パターンを作成し,列車速度がそのパターンを超えないようにブレーキ制御を行なう.「ATACS」導入により,従来は多くの地上設備を必要とした「閉そく方式」よりも各種設備のスリム化,信頼性向上,コストダウンなどが可能となる.
 使用開始は,2017(平成29)年11月4日(土)初電からの予定で, 列車走行に必要な機能を使用開始したあと,2019年度以降に列車走行の周辺の機能(踏切制御機能)が導入される予定.

写真:JR東日本E233系7000番台  編集部撮影  川越車両センターにて  2013-6-12(取材協力:JR東日本)

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