叡山電鉄では,同社の700系車両1両を大幅にリニューアルし,2018(平成30)年春から営業運転を開始する予定の観光用車両について,愛称とロゴマークを発表した.
観光用車両の愛称は,叡山電鉄が京都中心部から八瀬,比叡山を経由し,坂本,琵琶湖に至る観光ルート「山と水と光の廻廊<比叡山・びわ湖>」をさらに活性化させ,その道しるべとなるようにとの思いを込めて「ひえい」とすると発表した.
ロゴマークは,大地から放出される気のパワーと灯火を抽象化した「Spiritual Energy(スピリチュアル・エナジー)」となっている.表記は,1997(平成9)年から運行している展望列車「きらら」と同じくひらがなとすることで,わかりやすさと親しみやすさを持たせた.
また,車両デザインコンセプトは,叡電の2つの終着点にある「比叡山」と「鞍馬山」の持つ荘厳で神聖な空気感や深淵な歴史,木漏れ日や静寂な空間から感じる大地の気やパワーなど,「神秘的な雰囲気」や「時空を超えたダイナミズム」といったイメージを,「楕円」というモチーフで大胆に表現したほか,側面に配されたストライプは比叡山の山霧をイメージしている.
今後は,2017(平成29)年10月下旬から,叡山電車ホームページ内に「ひえい」の特設サイトを開設し,「ひえい」に関する情報や沿線の観光情報を紹介していく予定.
写真はいずれも叡山電鉄提供