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京王5000系が公開される

京王電鉄5000系

京王電鉄の新形車両5000系が,2017(平成29)年7月19日(水)に若葉台検車区で公開された.
 5000系は京王初の座席指定列車導入に向けて新製されたもので,総合車両製作所が製造を担当し「sustina(サスティナ)」構体が採用されている.今回公開されたのは,第1編成で,新宿方10号車からクハ5731+デハ5031+デハ5081+サハ5531+デハ5131+デハ5181+サハ5581+デハ5231+デハ5281+クハ5781となっている.先頭車両は全長を500mm延長し,前面を傾斜化するとともに,正面のカラーリングに黒を用いてスマートな列車を表現している.京王線の車両では初めて前面貫通扉がオフセット配置され,LED式の前照灯にはシャープな前面形状にあわせた装飾灯が採用されている.

京王5000系が公開される

 車内は,クロスシートとロングシートの両方に転換できる座席を搭載.シートは高尾山の木々の深いブラウンと「繊維の街」八王子の絹糸をモチーフにしたデザイン.すべての座席に座席指定列車時のみ使用できる電源コンセントが設置されるほか,無料公衆無線LAN,空気清浄機も搭載され快適性の向上が図られる.調光機能を有したLED間接照明を採用し,通常列車として運転する時は昼白色,座席指定列車として運転する時は落ち着いた暖色での点灯となる.
 5号車には車上蓄電池システム用の蓄電池が2台搭載されている.これは,電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し,電車が走行する際の電力として供給するもの.停電で駅間に停車した時は,蓄電池に充電した電気を使用して,自力で走行することが可能となっている.
 5000系は10両編成×5本が導入され,2018(平成30)年春からは,平日・土休日の夜間帰宅時間帯に新宿→京王八王子間,新宿→橋本間で運転される座席指定列車に使用される.これに先立ち,2017(平成29)年9月29日(金)から京王線内の通常列車としてロングシートで営業運転を開始する予定.

写真はいずれも編集部撮影(取材協力:京王電鉄)

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