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東京都交通局,都営浅草線に新形車両5500形を導入

東京都交通局5500形の外観イメージ

東京都交通局5500形の外観イメージ

東京都交通局5500形の内装イメージ

東京都交通局5500形の内装イメージ

東京都交通局は,浅草線で20年ぶりの新車となる新形車両5500形を導入すると発表した.
 5500形は「日本らしさとスピード感が伝わる車両」をコンセプトとし,羽田・成田両空港を結び,浅草や銀座といった東京を代表する観光地をつなぐ路線にふさわしく,通勤通学の利用客から訪日外国人旅行客まで,誰もが使いやすい車両とする.車体はステンレス製で,外観は,国際的にも日本のイメージとして一般的で,かつ浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジし,凛々しく躍動感あるデザインとする.内装は,和紙や寄せ小紋のほか,東京の伝統工芸品である江戸切子などの柄とともに,沿線由来のイラストを使用し,落ち着きのある和の雰囲気の中にも遊び心がある空間デザインとする.車椅子やベビーカー,大きな手荷物を持つ利用客も使用しやすいよう,全車両に車椅子スペースまたはフリースペースを設置する.ラッシュ時にスムーズな乗降ができるように,乗降口脇のスペースを広くする.制御装置は,SiCを採用したVVVFインバータで,最高運転速度は120km/hとなる.
 5500形は2017(平成29)年度に8連1本,2018(平成30)年度に8連7本を導入,既存の5300形27本を順次置き換える.
 東京都交通局では,この5500形の導入を皮切りに,「浅草線リニューアル・プロジェクト」に着手.2017(平成29)年度に,エリアごとの駅デザインガイドラインの策定,2018(平成30)年度に,プロジェクトの基本構想を発表する.また,東京2020大会までに,泉岳寺駅・大門駅へのホームドア設置を行なう.

写真はいずれも東京都交通局提供

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