小田急電鉄は,30000形「ロマンスカー・EXE」をリニューアルし,2017(平成29)年3月(予定)から営業運転を開始すると発表した.リニューアルにあわせて車両愛称は「EXEα(エクセ アルファ)」に変更される.
デザイン設計は,50000形「VSE」などを手がけている岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当.室内デザインは気品と落ち着きのある空間とするため,木目調の内装と直接・間接照明を組みあわせた光の演出などを行なう.また,訪日外国人旅行者への対応として荷物収納スペースを設置するほか,和式トイレを廃止し,「ゆったりトイレ」の設置や温水洗浄機能付き便座を搭載した洋式トイレへの変更を実施する.
通勤車両1000形に採用し,約4割の電力量削減を実証したフルSiC適用VVVF制御装置を,特急車両として初めて採用し,省エネルギー化を図る.また,主電動機を全密閉式とすることで低騒音化する.
写真:30000形リニューアル車「EXEα」の外観(上)と車内(下)のイメージ(小田急電鉄のニュースリリースから)