JR西日本は,山陽新幹線における安全・安定輸送の維持を目的として,地上設備の更新および地震対策などがより効果的に実施できるよう,保守作業の拠点となる基地を新設すると発表した.保守基地の新設は,山陽新幹線の開業以降,初めて.
保守基地が設置されるのは相生—岡山間の兵庫県赤穂市.姫路保守基地から38km,岡山保守基地から44kmの地点.用地面積は約23900㎡で,留置線総延長は約1600m.クレーン設備,バラスト積込および取卸設備,検修庫,資材置き場,給油設備などが設置される.完成予定は2021(平成33)年3月で,現行の作業時間(約60分)と比較して,最大で約3倍(約180分)の時間が確保できる見込み.
写真:新設される保守基地の概略図(JR西日本のニュースリリースから)