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JR西日本 三江線の鉄道事業廃止届を提出

JR西日本は,島根県と広島県を結ぶ三江線(江津—三次間,108.1km)の鉄道事業廃止届を2016(平成28)年9月30日(金)に国土交通大臣へ提出した.これにより,三江線は2018(平成30)年4月1日(日)に路線廃止となる.
 三江線は1930(昭和5)年4月に島根県側の岩美江津駅(現在の江津駅)—川戸駅間の13.4kmが開業.その後,広島県側からも建設が始まり,1975(昭和50)年8月に全通した.
 開業当初から利用状況はよくなかったが,1987(昭和62)年4月の国鉄分割民営化後も,周辺道路整備や自家用車利用への移転などの影響により,利用状況は人口減を上回る状況となった.この間にも路線存続のため,駅体制の見直しやワンマン運転化などの施策を行なうとともに,三江線活性化協議会において5カ年計画をまとめ,沿線地域と一体となり利用促進の取り組みを行なってきた.
 しかし,近年の沿線における自然災害の影響や「拠点間の大量輸送」という鉄道の特性を生かしきれていない点,また,三江線活性化委員会の5カ年の取り組みにもかかわらず,利用者の減少に歯止めがかからない点などが理由となり,今回の廃止届提出となった.

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