JR西日本は,大阪環状線・桜島線専用新形車両323系と,「大阪環状線改造プロジェクト」による沿線ブランディングの取組みが,2016年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した.
323系は,初めての大阪環状線専用設計車両として,駅や沿線環境なども含めたトータルデザインによるサービス向上やブランディングを目指したことが高く評価された.車両内のデザインにおいては,通勤車両としての利用状況をふまえ,出入り口脇の袖仕切りを見直すことで,座席とドア脇の寄りかかりスペースを両立させ,有効活用することを目指した点が新しく,全体的に,ユニバーサルデザインの観点から,ユーザー視点でのデザインが細部まで検討され,完成度が高い点も評価されている.
JR西日本が「グッドデザイン賞」を受賞するのは,2015年度の227系と「JRシティネットワーク広島」のブランディングへの取組みに続くものとなっている.
写真:JR西日本323系 編集部撮影 近畿車輛株式会社 本社にて 2016-6-24(取材協力:JR西日本・近畿車輛)